目的と追加性
ブレンド・ファイナンス・ファシリティ(BFF)は、IDAの民間セクター・ウィンドウ投資枠の支援を、IFCの先駆的な投融資を組み合わせ、中小企業(SME)、農業ビジネス、保健、教育、手頃な価格の住宅、インフラ、気候変動の削減と適応など、開発効果が高い様々なセクターを支援します。BFFは、生産性の向上や開発に大きな影響のあるイノベーションを促す民間セクターの機会を開くために、中小企業や農業ビジネスへの投資、セクター横断的な先行投資1 にかかる様々な金融リスクを緩和することを目的としています。BFFは、気候ブレンド・ファイナンス・プログラムや、国際農業食糧安全プログラム(GAFSP)の民間セクター・ウィンドウ、中小企業金融ファシリティを含むIFCの既存のブレンド・ファイナンス・プラットフォームの上に構築、拡大して、影響の大きい新しいセクターへの支援を行っています。
BFFは、IFCが既存のブレンド・ファイナンス・プラットフォームが網羅する市場やセクターとの関与を広げ、PSW適格の市場で影響の大きい取引を行うために重要な新しい市場やセクターに参入できるようにします。IFCのブレンド・ファイナンス・プログラムで現在網羅されているセクター─中小企業、農業ビジネスや気候変動─については、BFFは既存のファシリティの上に構築され、これまでの経験や慣行を組み合わせて、その関与に追加的な規模や範囲をもたらします。
取引の金融的仕組み
本ファシリティのクライアントは既存のIFCの金融商品を利用することができ、それらにはシニアローン、劣後融資、資本(直接およびファンド経由)、優先出資や保証(リスク共有ファシリティにおける一次損失)が含まれます。BFFは、(1)商業的には融資条件をまだ十分に満たすことができないが、持続可能の見込みが高く開発に大きな影響のあるプロジェクトをIFCが支援できるようにするブレンド・ファイナンスと、(2)IFCがよりリスクの高いプロジェクトを支援できるよう劣後契約、返済期限の延期、一次損失の提供や仕組みの柔軟性(より長い満期等)を通じたリスクの緩和を通じて、提供することによってIFCが追加的なプロジェクトを行えるようにします。長い満期は、拡張プロジェクトより典型的にリスクが高く、しかしPSW適格市場ではより一般的なグリーンフィールド・プロジェクトにとって特に重要です。本ファシリティは、PSWの資金の指定された割当額までしか損失を受けることができません。
お問合せ:Joon Young Park, Senior Manager, IFC, jpark17@ifc.org
[1] これらには以下の分野への投資が含まれます。保健、教育、製造業、手頃な住宅と、エネルギー、通信、技術、水道・公衆衛生、気候ファイナンス等のインフラ(再生エネルギー発電やどの他の気候インフラ投資を含む)等。
更新日: 2024年1月2日