脆弱性・紛争・暴力(FCV)エンベロープは、さまざまな種類のFCVリスクに直面しているIDA借入国に追加で資金を提供します。これらの「追加」資金により、IDAはそれぞれの国に特有の紛争や脆弱性の状況に的を絞って支援を調整することができます。
同エンベロープは、パフォーマンス・ベースの国別リソースに加えて、以下の通り、3つのFCV関連の国別配分で構成されています。
- 防止・強靱性配分(PRA)は、深刻な紛争や大規模な暴力に発展する危険にさらされている国々に対する支援を強化するものです。
- 紛争中の残留支援配分(RECA)により、IDAは、紛争が激化し、政府の統治機能が極めて限定的な少数の国への支援を維持することができます。
- ターンアラウンド配分(TAA)は、紛争、社会・政治的危機に瀕している、または支援の終了する国々に対するものであり、IDAにとっては脆弱性からの移行を加速し、強靱性を育む改革を追求するための支援を再開または強化する機会となります。
各国が適格性を得ることができるようにするため、IDAは各国当局や、国連、二国間パートナーおよびその他の多国間パートナー、市民社会組織などの国内の関係者と緊密に協力しています。PRAとTAAに関しては、特に国レベルのオーナーシップと政府のコミットメントが、適格性を獲得・維持する上で中心的な役割を果たします。
FCVエンベロープ配分プロセスの詳細については、IDA第20次増資(IDA20)付属文書4(英語、PDF)をご覧ください。
更新日: 2022年11月30日